ひさびさに帰ってきました、焚き火クエスト。みなさまお元気でしょうか。
前回のVol.2の記事「焼き鮭定食チャレンジ」は2019年の3月でしたね・・・月日の進行は無慈悲であります。
半休トラベラーの更新がない間に日本は、というか世界は新型コロナウイルスの影響で激動しておりました。いろいろ大変なことはありますが頑張っていきましょう!
今回は「野外でステーキ肉を焼いて食べる」、といういたってシンプルなクエストにしました。美味しく肉を焼いてがっつり食べたいという極めて原始的な欲求なのであります!
とはいえ、焚き火でステーキ肉を焼くのは意外に気を付けるべきポイントが多い、ということが調べるほどにわかってきました。どうなることやら・・・。
[related ID=2538 label=前回のVol.2はこちら]
今回の焚き火場所
■城南島海浜公園キャンプ場
Vol.1で利用した城南島海浜公園キャンプ場を利用しました。第一キャンプ場のほうを利用します。やっぱり便利なんですよね。今回も午後休ということで、移動時間には気を付けます(電車・バスのアクセスは意外に時間がかかります)。
当日の受付時間が16:00までなので、会社(赤坂)から午後向かう場合、結構ギリギリ。
城南島海浜公園キャンプ場
東京都大田区城南島4丁目2−2
※詳しくは公式サイトを参照してください
会社を出発~食材買い出し
今回の参加者は安武・依田・杉林の3名。新型コロナウイルスの影響で弊社はほぼリモートワーク状態。安武と依田は会社から、杉林は自宅から現地集合となります。写真は依田ががっつりカメラマン役で撮ってくれました!感謝!
まずはステーキ肉が必要なため買い出しにいかねばなりません。午後半休で会社を飛び出します。
あまり時間ロスしない経路でステーキ肉が買えるところ、と探していると会社から徒歩圏内に「肉のハナマサ」があるじゃないですか・・・。今回の企画にうってつけである!ということで午後休で会社を飛び出した我々(安武・依田)はステーキ肉への期待を胸にハナマサへと向かったのであった。
肉のハナマサにてイメージ通りの分厚いステーキ肉を発見。1枚680gもある・・・。若干食べきれないかもという中年の不安を覚えつつも3枚購入。
ステーキ肉も無事購入できたので、キャンプ場へ向かいます。
キャンプ場へ移動
溜池山王→新橋→品川→大森と電車移動、その後大森駅からバスで移動します。
新橋駅乗り換え時の依田。もうステーキのこと以外考えられない!
大森駅着。7番バス乗り場へ。
杉林とも合流できました。バスを待ちます。スマホ見過ぎ!
城南島海浜公園キャンプ場に到着
城南島四丁目のバス停に到着しました!ここから歩いてキャンプ場受付を目指します。バス停から徒歩5分程度の距離です。
こういう感じの案内板ってなんかワクワクしますよね。この案内板はイラストがいい感じでかわいい。
このドッグラン犬はかなりかわいいですね。このイラストレーターはかなりの手練れである!
城南島海浜公園に到着しました!
事前に電話予約していますので、受付窓口で予約名を告げて3名分の料金を支払います。サイト番号が受付の方から指定されますのでそこに向かいます。今回は32番サイトでした。
焚き火と五徳の準備をせよ
キャンプ場には薪などの販売や道具のレンタルができる売店があります。その売店で薪(1束600円くらい)と焚き付けの木切れも購入。テーブルと椅子があるので手軽にできるのがいいですね。椅子もテーブルも持ってくるとなると車を使わないスタイルの焚き火活動は結構大変なのです。
備え付けのかまどに焚き火台を設置して準備をしていきます。杉林を焚き火大臣に任命。簡単なレクチャーをする図。丸いファイアーディスク(焚き火台)の上に乗っけている台形の台がフライパンを置く五徳になります。焚き付けになる小さい木切れから焚き火台に置いて徐々に大きい薪を乗せていきます。
白髪の目立つ40代・・・(写真右)。
まずはファイヤーだよ。君。
本日の天候は曇り。夜半にかけて雨予報ということでした。風はさほどありません。よかった。
ひとまず焚き火台をセットし終えましたので、早速焚き火開始!今回は「文化たきつけ」(おがくずに燃料をしみこませて固形化したもの。めちゃくちゃ燃えます。安いのもうれしい。)を持参していたので着火は楽々であります!
ステーキを焼くのですが、さすがに直火&網では難易度高すぎるのでフライパンで焼きます。先ほどの説明の通り、フライパンを乗せるのにちょうどいい五徳(鍋・やかん・フライパンなどを乗せる台になるもの)を用意しました。
五徳、ロストル、グリルスタンド・・・、この辺の用途のアイテムには言い方が色々ありますね。
一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。(中国古諺)
無事キャンプ場に到着した安堵からか、早速杉林大臣は『鬼滅の刃』ブームに乗り遅れまいと銘酒「鬼ころし」をおもむろに飲みだすのであった。鬼滅の刃ブームがこんなところにまで・・・(全然関係ない)。
盛大に焚き火が燃え出しましたぞ・・!!
湯を沸かし、コーヒーで一息つきつつ米も炊く
焚き火も安定しましたので、食事の準備にはいりましょう。焚き火のほうは焚き火大臣にまかせ、依田に前回でも使用したメスティンで米を炊く準備をお願いします。無洗米2合に水(400cc)を入れて30分待ちます。
依田には付け合わせのきゅうりの糠漬けも切ってもらい、その間に湯を沸かしてインスタントコーヒーでも。11月下旬ということでやはり夕方には冷えてきますしね。あたたかい飲み物は必須です。
米を水に浸けて30分立ちましたのでアルコールバーナーに火をつけ、炊きあがるのを待ちます!
ステーキ肉の下準備をする
1枚687gですって奥さん!! ということでステーキ肉3枚。全部で2㎏超えますね。1枚1300円くらいです。迫力が違います。果たして食べきれるのか・・・。
めちゃくちゃ高級肉!とかではないのでちゃんと下処理します。赤身と脂身の境目にある筋をナイフで切りこんでおきます。
ヴィクトリノックスはロマンがあっていい・・・。
片面のみ塩コショウを振っておきます。ミル挽きの岩塩と黒胡椒で勝利は約束されたと言えましょう。
ステーキを焼け!
いよいよメインイベント、焼きに入ります。今回のステーキ用に用意したステンレスフライパンを焚き火で熱し、オリーブオイルをたらします。
結構あっという間に煙がでるくらい熱くなります!熱いので防火系の手袋を。
十分フライパンが熱せられたところにステーキを投入します。
十分焼き目がついたところで裏返します。
見た目にはかなりいい焼き具合です。ちょっとお酒(鬼ころし)をいれて蓋をし、しばらく蒸し焼きにします。
いろいろステーキの焼き方をWEBサイトで読んだんですが火にかけっぱなしだとやはり先に表面だけ焦げていくんですよね・・・。
焚き火では弱火がなかなかやりづらいのでちょっと火から離し、蓋をして蒸す感じです。
1枚目ができました!見た感じは良さそうな色合いですね。
ソースは焼いた後に残った肉汁とともに・・・
塩、胡椒だけでもいいんですが、やはりソースが欲しいところ。市販のステーキソースを先ほどのフライパンにいれて温めます。今日はデミグラスと醤油ベースのステーキソースを持ってきました。まずはデミグラスから。
ソースをかけて完成です。見た目は100点!映えますわこれ。
盛り付けに愛はあるか
ご飯も炊けたので、ワンプレートに盛り合わせます。今回は付け合わせにきゅうりの糠漬けを添えました。このころには日が落ちてだいぶ暗くなってきています。
切り分けて各自の皿に。さあ、いただきましょう。ただ、だいぶ・・・レアな気が・・・しないでもない・・・。
強いハートが美味しさを生むんです
もうちょっと蒸らしを長くするか、焚き火台の端っこに置いて火を通しておいたほうがよかったですね。まあこまけえこたあいいんですよ。死なない死なない。
なぜ口を目一杯ほおばっているかというと、結構大きめに肉をカットしていたのと焼き加減のレア度具合があいまって、噛み切るのに苦労しています(笑)。でも味は美味しい!1枚目の教訓を生かし、引き続き2枚目、3枚目と焼いていきます。
失敗を乗り越えてたどり着く「至高の焼き具合」
最初からうまくいくはずないんですよ!だから2枚目、3枚目でうまくなればいいんです!
秘儀・鬼ころしフランベが炸裂する。
3枚目は杉林が焼きました!いやあ後日の編集で改めて写真見ると完全に飯テロですねこれ・・・。ウマそうすぎる。
とはいうものの、3枚目のころにはすでにかなり満腹状態です(笑)。グルマン依田がいなかったらヤバかったもしれない・・・。ソーセージは食べきる自信がなかったので依田にお持ち帰りされていきました。
Hey, Guys! we have a One more thing.(みんな!もう一品あるんだ)
各々ちょっとご飯を残しておいてもらい、永谷園のお茶漬け海苔で〆ます。やはり脂っこいものの後にさらさらっと行きたいじゃないですか。このあたりの抜かりなさ、自分も老練さが身についてきましたね。これが経験の差ですよ。
糠漬けきゅうりは2パック(4本)あったほうがよかったかも。ステーキ付け合わせ用とお茶漬け用に。だいぶ人気でした(笑)
戦いは終わった
ステーキ肉3枚、約2kgとの壮絶な格闘がおわりました。心地よい疲労(おもにアゴ)とともに各自戦い(味を)反芻しております。
この食い疲れの余韻に焚き火がいいんですよね。
残りの薪を燃やし尽くすべく焚き火を続けます。
隙を見て仕事をしだす杉林。エコノミックアニマル!(古い) というか、城南島海浜公園キャンプ場、電波入るし普通にリモートワークできるのでは・・・。ポータブル電源だけは必要ですけどね。
後片付けが大事
そろそろ帰る準備です。洗い物やごみを分別、まとめて持ち帰れる状態にします。
焚き火もほぼ燃やし尽くして終了です。キャンプ場から貸し出される消し炭入れに残っている灰と炭を入れ、水をかけて消火。所定の位置に返却します。ゴミは各自持ち帰りです。
洗い物もすませて片付け完了!お疲れさまでした!
まとめ
今回のクエストで得た教訓をまとめてみました。
- ステーキ肉は焚き火でも焼ける。ただし準備を入念に!
- 分厚すぎるほど肉を焼くのは難しい。ほどほどの厚さというのも大切!
- ステーキの場合、フォークとナイフは必須。箸では今回の肉には勝てない!
- ワンモアシングを仕込め!肉を食った後、さらっとした茶漬けを、的なやつ!
- ステーキ&きゅうりの漬物の組み合わせはイケる!
- 料理は見た目も重要!皿はかなり重要です!
という感じでしょうか。今回はステーキということで、焼き加減とか結構不安があったのですがまあまあ成功した気がします。まな板、包丁まではいりませんが、フライパン、バット(食品をおく四角い皿)、ステンレス皿、ナイフ、あたりのアイテムがあれば野外ステーキはやれます。
皆様もぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか!
道具詳細
今回の主だった道具たち
- 焚き火台/コールマン ファイアーディスク(TM)
- 五徳/EPI(イーピーアイ) ポットスタンド A-6602
- ガスバーナー/SOTO マイクロレギュレーターストーブ FUSION Trek SOD-330 火力よかったです
- ケトル/Coleman ケトル パッカアウェイケトル 0.6L
- 皿/ナガオ 燕三条 小判皿 12インチ 30cm 18-0ステンレス 日本製 これは雰囲気が出て良かったですね
- フライパン/3層鋼キャンピングクッカー Lセット
- バックパック/OWNER 磯バッグ 撃投タフクライムバッグ65
- ナイフ/VICTORINOX ナイフ ソルジャー
トラベル工程表
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12:50会社出発
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13:00溜池山王 肉のハナマサ買い出し
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14:20大森駅バス停出発
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15:05城南島海浜公園着
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15:30焚き火開始・お米浸水開始
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16:00炊飯開始
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16:30ステーキ1枚目を焼く
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16:45ステーキ1枚目完成、いただく
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17:03ステーキ2枚目を焼く
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17:32ステーキ3枚目を焼く
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18:00締めのお茶漬けを食べる
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18:20~19:12食後の焚き火まったりタイム
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19:45片付け完了。撤収。
トラベルにかかった総額(一人分)
- キャンプ場代 300円
- 薪代 200円程度
- 牛肩ロースステーキ用肉(680g)1360円
- きゅうり糠漬け 100円程度
- お茶漬け海苔 30円程度
- インスタントコーヒー 20円程度
- 交通費(溜池山王駅~城南島四丁目バス停 往復) 1120円
総額 3,130円
※道具関係の費用、調味料などは入っていません。ここをどう捉えるかはあなた次第なのです!
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